漫画家・手塚治虫先生がかつて語った表現からヒントを得て、
作り上げたフレーズ「子供は未来から来た未来人」。
「未来コンビニ」は、そのフレーズのもとに名づけられました。
未来の主役となる子供たちが沢山の文化や価値観に触れ刺激を受けて、
その感性を養って欲しいという想いを込めて。
子供たちが自然と集まり、笑顔になれるような様々な活動を行っています。
未来コンビニの棚は、通常のコンビニと比べて低めに設計されています。
その一番の理由は「子供たちの目線」。
子供たちが商品を手に取りやすいように
何度もシミュレーションを重ねた高さになっています。
実はこれが木頭のおばあちゃん、おじいちゃんにも「分かりやすい!」
「手に取りやすい!」と好評です。
また、店内が広く感じられるのはこの低い棚のおかげ。
奥のカフェスペースから自然と聞こえる楽し気な会話につられて、
スタッフもついつい笑顔になってしまいます。
山と川からなるこの豊かな自然環境で育った木頭の子どもたち。
そんな子供たちにいろんな体験をしてほしい、いろんな刺激に触れてほしい想いから
様々なイベントを企画・実行しています。
例えば、木頭にはない「海」の町、徳島県牟岐町と協力したイベント「木頭に海がやってくる!」。 豊かな海の恵みとともに生活する姿と、徳島県同士の関係に楽しんでもらえるようにイベントを企画しました。
「木頭と牟岐クイズ」では木頭の子どもたちは木頭についてとても詳しく、地元愛の強さがうかがえました! イセエビ漁や冬場の漁が寒くないかといった、木頭にはない海の仕事への質問が飛び交い、生活の違いに刺激を受けていた様子でした。
今後も木頭では体験出来ないことを子どもたちに経験してもらって刺激を与えられるイベントを企画していきたいと思います。
未来コンビニが建っている場所はもともと「旧・北川小学校」の跡地です。
地元の住民の方や集落支援員さんの協力により、いつまでも自分たちが学んだ場所を忘れず、この場所に集って思い出話に花を咲かせて欲しいとの願いから、学校の変遷をパネルで展示しています。実際に小学校で使われていた画板にあつらえられ展示されているのは、歴代の校舎の様子など当時の貴重な写真と北川小学校の歩みを記した記念誌「いしだて」からの抜粋文に、実際に使われていた昭和30年代の教科書。